民芸

天然染色バグルー村

昨日買い物をしたサンガネール村の布屋のUさんとバグルー村に行く。 バグルー村も、サンガネール村同様ブロックプリントで有名な村だ。 Uさん曰く、違いはバグルー村は規模が小さく、ベジタブルプリントであること。 インドの人は、天然染色のことを「ベジタ…

念願のサンガネール村は、、村?

布が好きだ。 特に異国の、手仕事で作られた布が好きだ。 布のことになるとテンションが振り切れる。 財布の紐も振り切れる。(しかしない袖は振れない)ここインドは、布の国だ。 女性の着るサリーは6mもの布を体に巻き付けるという衣服だし、 男性は男性で…

はじまりのころも と、その謎

初まりの衣がある。 フォークテキスタイルにはまった、きっかけ。 私は、北パキスタンで、古い刺繍の羽織を買った。 山あいに延びる細長い町。 坂の上の絨毯屋の欄干に、その羽織は掛かっていた。 高く蒼い空に緑の表地と赤の裏地が翻っていた。 捕まえると…

社会起業家ウィリアム・モリスが絨毯に見た夢

私が絨毯に感じるリビドーを、19世紀イギリスで感じていた人がいます。 その人は、絨毯に魅せられ、自分で絨毯を織り始めました。 ウィリアム・モリス、アーツアンドクラフツ運動の提唱者として知られるその人もまた、絨毯のファンでした。 今回はこんな感じ…

乙嫁語り 5巻 感想 

待ちに待った新刊が出ました! 中央アジアファンが今一番読みたい漫画、『乙嫁語り』。 大学生協で新刊を発見し、レジにゆくまで約5秒。 早く読みたくて、でも読むなら家でキャアキャア叫びながら読みたくて、 じゃあもうジム行くのやめて家帰ろうと思って、…

『HALI』の34年から読み取る絨毯市場の変化

『HALI』は、絨毯をはじめとするフォークテキスタイル業界で最も権威のある雑誌だ。 1978年、ロンドンで創刊されて以来、ほぼ年4回のペースで刊行されてきている。 創刊時の編集長は最古のオークショウハウスであるサザビーズで働いていたIan Bennet。 …

新潟にインド染織見に行ってきた

超絶センスの良いお店の店主から、インド染織の展示の話を聞いた。 畠中光享氏によるコレクションだという。 その御仁の本に心当たりがある。 1995年、大谷記念美術館で開かれた「インド染色美術展」の図版を持っている。 アンティークのインド布がオールカ…

日本における絨毯関連の展示 まとめ

日本における主な絨毯関連の展示をまとめました。 図版へのリンク付き。部族絨毯好きにとって重要と思われる展示は太字で表記。(順次更新) 年 展示タイトル 展示場所 1924 埃及希臘波斯支那古代美術展 大阪美術倶楽部 1930 ペルシャ工藝品展覧會 日仏画廊…

初みんぱく!

世にも!希なる!フォークテキスタイル好きのための!展示!それが! 「特別展 世界の織機と織物」於 国立民族学博物館 京都、奈良を歩いて、三日目は大阪 万博公園のみんぱくです。 パンフレットの写真と相似の編み編みエントランス。 世界中の織機と織物が…

tribal rug関連 書籍まとめ

愛してやまない部族布・装身具の参考文献一覧を掲載します。 Jeff W. Boucher『Baluchi Woven Treasures』1989 文化学園服飾博物館『西アジア・中央アジアの民族服飾―イスラームのヴェールのもとに (「世界の服飾・染織」―アジア篇)』2006村田 孝子『シルク…