熱中症とアイスクリーム

さっきから頭が痛い。すごく欠伸も出る。 これ、あれちゃう?手許のスマホで検索する。 「熱中症 欠伸」で検索。はい、ビンゴ。google使える国でよかったね。 汗をめちゃくちゃかいている。 水は摂取していているから、塩分不足だろう。 結婚式でアルコール…

ヤオ族の結婚式に招かれた

ヤオ族の村に着いた。 村の入り口から中を窺うと、高床式のアカ族の村とは異なって、平屋が連なっている。 村の入り口に民族衣装のおばあさん。 出ました。写真撮らせてくれる代わりに手工芸を売る、ビジネスおばあさん。 オフシーズンなのに入り口に居るの…

ラオスと中国の国境の村で

6:30である。今日はさらに中国との国境に近い町、ムアン・シンに行く。 その近郊をバイクで回る。ガイドの手配は済んでいる。約束の6:30である。 ガイドは姿を見せない。6:45になった。 旅行代理店の人に聞くと、「たぶんまだ寝てる」「あと5分で来るって…

辺境の夜市 町の少数民族

ラオスは山に綺麗な衣装の少数民族、町に絹織物と、布の宝庫だ。 今更こんな大御所に初めて行くなんて、、、だけど見たい。まだ間に合うなら。 途中で立ち寄ったレストラン。流石に走りっぱではない。 ルアンパバーンから中国との国境、ルアン・ナムターまで…

美しい人たち

ミャンマーのお姉さんたちに骨抜きにされてしまった。後ろでひとつに結った髪に、生花を巻き付けている人をよく見る。ジャスミンだったり、名前も分からない黄色い花だったりするのだけど。今日も、チケットオフィスのお姉さんが、バス待ちの私の前を通り過…

織りの古都、骨董の古都 Amarapura(アマラプラ)

骨董屋を探している。 マンダレーの町外れにあるというsoemoeという店を探している。 歩き方によるとどうもこのあたりと思われる。 レンタサイクルで30分以上走りまくったがよくわからない。 仕方がないので、行き先を変えることにした。 マンダレー市内から…

少年僧院の休日 Phaung Daw Oo

午前10時、バイクタクシーで飛ばして、ダーウィンの家兼学校に向かう。 Phaung Daw Ooという学院らしい。 鉄格子の門扉の向こうに路地が続いている。 ドライバーはここだというが、少し不安になる。路地を行くと、確かに学校があった。 どこを見ても、サッカ…

ダーウィン

もうこれ最悪だ。雨期のマンダレーは排水が悪すぎる。 駅の西側では道路の両脇に幅1m、水深6cmの小川ができている。 車はそれを避けて走るが、歩行者はそういうわけにもいかない。 周りを見ると、裾をたくし上げて男も女もざぶざぶと汚濁した川に足を入れて…

成都の路地裏

成都に戻ってきた。 高層ビルが立ち並び、車が行き交う。 チベットの澄み切った空気が嘘のようだ。 喧騒の中、ショッピングセンターや高級外車の看板が目に付く。 デジタルサイネージが20秒ごとに一眼レフを宣伝していた。 中国の発展を肌で感じる。孔明廟の…

遊牧民のおばあちゃんたち

学園都市ラルンガルゴンパに集うのは学生だけではない。 すり鉢の外には緑の草原が広がっていて、そこには遊牧民が暮らしている。 夕餉の時間になるとテントから煙が昇る。ラルンガルゴンパは遊牧民の信仰と社交の場としても機能していて、 伝統的なチベット…

尼さんのジョマさんのにょこさん

ラルンガルゴンパは学生の町だ。 すり鉢上に広がる町の底には、男子大学(仮)と女子供大学(仮)の二つの建物がある。ここが町の中心だ。飲み食い買い物はここで済ませる。 学生学生と言っているが、学生の年齢層が幅広い。昼、学生であふれる庶民的な水餃…

ラルンガル・ゴンパで鳥葬を見た

※グロテスクな画像があります。苦手な方は見ないでください。※ 鳥葬というチベット独特の葬送*1に興味があった。 人の体を鳥に食わせるというエコシステムなやり方や、人間の尊厳をかなぐり捨てた(ように見える)グロテスクさ、 ご遺体に対する(私にとって…

ラルンガル・ゴンパに着いた

四川省成都から康定(ガンディン)を経由して色達(セルタ)までバスで2日。 色達からは乗り合いで1時間。 緑の草原のなか、忽然と赤い町が現れる。 心配していた公安に引っかかることもなかった。 未舗装の道路にばっこんばっこん揺られながら、ようやくた…

妹たちの未来

インドに妹ができた。 名前はバッティ。15歳。 夢は、マーチャンダイザーとしてラジャスターン州で出世すること。 雇ったガイド兼ドライバーの家に一泊することになった。 お茶を頂いて一息つくと、家族の紹介をされた。 中でもドライバーが熱を込めるのは、…

骨董浪漫

もう3日もこの骨董屋に通っている。 3日前、街中の観光客向けの偽物骨董屋で、店員がしつこくて 「こんなイミテーション、こんな値段で売ってんじゃないよ、なめんなよ」 とキレたら、 「ならここへ行け」 と例の骨董屋を紹介された。 でかい迷路みたいな建…

天然染色バグルー村

昨日買い物をしたサンガネール村の布屋のUさんとバグルー村に行く。 バグルー村も、サンガネール村同様ブロックプリントで有名な村だ。 Uさん曰く、違いはバグルー村は規模が小さく、ベジタブルプリントであること。 インドの人は、天然染色のことを「ベジタ…

念願のサンガネール村は、、村?

布が好きだ。 特に異国の、手仕事で作られた布が好きだ。 布のことになるとテンションが振り切れる。 財布の紐も振り切れる。(しかしない袖は振れない)ここインドは、布の国だ。 女性の着るサリーは6mもの布を体に巻き付けるという衣服だし、 男性は男性で…

リクシャー讃歌

リクシャーワラーはうるさい。 街を歩いているときの粘着質な営業と言ったらない。 乗るなら乗るで、2〜3倍はふっかけてくる。 リクシャーワラーは苦手だった。今日乗るまでは。 今夜、23:20の電車で、アグラーに発つ。 シアルダー駅へは手近なところからバ…

路上の鶏市場

友人の勧めで、朝の鶏市場を見に行った。 市場といっても、建物はない。 朝の時間だけ、路上に現れる市場だ。 でっかいシャーレみたいな籠に入れられて鶏が売り買いされている。 死期を悟ったのか、よくわかってないのか、暴れない鶏たち。 足を縛った鶏をポ…

コルカタ空港で夜明かし

日本からコルカタに行く最安フライトをとると、深夜の到着になる。 地下鉄やらバスやら、大抵の交通手段は止まっているし、深夜のタクシーなんてろくなもんじゃない。 自然、朝を待つことになる。 到着ロビーには、すでに陣取りが始まっていた。 私も一角を…

はじまりのころも と、その謎

初まりの衣がある。 フォークテキスタイルにはまった、きっかけ。 私は、北パキスタンで、古い刺繍の羽織を買った。 山あいに延びる細長い町。 坂の上の絨毯屋の欄干に、その羽織は掛かっていた。 高く蒼い空に緑の表地と赤の裏地が翻っていた。 捕まえると…

竹林と庵とシタールの調べ

久しぶりに榊さんの絨毯の集まりに参加できました。暇があるって素敵。 竹林に鎮まる庵で、シタールを聞きました。 シタールの調べを聞いたのは初めてでした。しかもその距離2m。シタール(右):沼沢ゆかり タブラ(左):石田紫織 (敬称略) シタールの美…

『きっと、うまくいく(3 idiots)』見たらハマった。

ボリウッド祭り開催中の早稲田松竹で、インド映画『きっとうまくいく』を見ました。 いろんな人が勧めてくるので、暇になったことだしね。見るよね。 会場は初日満員御礼。 (ここから先の文章は、ただの映画の感想です。ネタバレアレルギーの方はお帰りくだ…

社会起業家ウィリアム・モリスが絨毯に見た夢

私が絨毯に感じるリビドーを、19世紀イギリスで感じていた人がいます。 その人は、絨毯に魅せられ、自分で絨毯を織り始めました。 ウィリアム・モリス、アーツアンドクラフツ運動の提唱者として知られるその人もまた、絨毯のファンでした。 今回はこんな感じ…

乙嫁語り 5巻 感想 

待ちに待った新刊が出ました! 中央アジアファンが今一番読みたい漫画、『乙嫁語り』。 大学生協で新刊を発見し、レジにゆくまで約5秒。 早く読みたくて、でも読むなら家でキャアキャア叫びながら読みたくて、 じゃあもうジム行くのやめて家帰ろうと思って、…

『HALI』の34年から読み取る絨毯市場の変化

『HALI』は、絨毯をはじめとするフォークテキスタイル業界で最も権威のある雑誌だ。 1978年、ロンドンで創刊されて以来、ほぼ年4回のペースで刊行されてきている。 創刊時の編集長は最古のオークショウハウスであるサザビーズで働いていたIan Bennet。 …

ミズクラゲまんじゅうをつくる

すみだ水族館の水槽。 ミズクラゲは、丸まりながら水流の中を漂っていました。 肉厚な笠は力強く脈打っていますが、手で触ったらひんやりとしびれてしまいそうです。 「ミズクラゲってさぁ、みずまんじゅうみたいじゃない?」 腹を空かせた2人の女子大生は言…

岩絵具騒動

質の良い財布を探していたら、こんなものを見つけた。 皮革伝統工芸 文庫屋大関 姫路の伝統工芸で文庫革という。いまは浅草の仲見世裏に一軒のお店が残るのみらしい。 白革に型押しし、絵の具で色をつけ、錆をかけたあとで漆を塗って仕上げる。 絵の具の中に…

すみだ水族館の年パス買った

明けましておめでとうございました。 皆様の一年が実り多きものになりますようお祈りしてます。 今年は巳年ですが、私の中では毎年が水棲生物年ですから、知ったこっちゃありません。 そういうわけで、東京スカイツリーの中にできたすみだ水族館に行ってきま…

新潟にインド染織見に行ってきた

超絶センスの良いお店の店主から、インド染織の展示の話を聞いた。 畠中光享氏によるコレクションだという。 その御仁の本に心当たりがある。 1995年、大谷記念美術館で開かれた「インド染色美術展」の図版を持っている。 アンティークのインド布がオールカ…